戸村登
マンホールに注目が集まっている。デザイン性が着目されてグッズとして売り出されたり、展覧会で人気キャラクターのマンホールが展示されたりしている。
京都市のアパレルブランド「JAPAN UNDERGROUND」(ジャパンアンダーグラウンド)の共同事業者・足立拓海さん(25)と藤本夏紗音(かざね)さん(27)が8月下旬、愛知県豊橋市上下水道局を訪ね、マンホールのデザインをもとに制作したTシャツを贈った。市制90周年を記念して市が1996年に製作したものの一つで、三河港がデザインされている。
同社は、各地のデザインマンホールのTシャツを制作・販売しており、愛知県内の自治体が設置した中からこのデザインを採用し、市の許可を得て手がけた。価格は1枚4100円(税込み)。オンラインストアなどで販売している。
愛知県豊川市でも8月上旬、豊川市宣伝部長「いなりん」がデザインされたマンホールグッズが発売された。まちおこし団体のNPO法人「みんなで豊川市をもりあげ隊」が制作したもので、木製コースター(税込み800円)など4点が市観光協会や市観光案内所などで販売されている。
豊橋市では7月下旬、市内4カ所にポケモンマンホール「ポケふた」が設置された。市自然史博物館で11月6日まで開かれている特別企画展「ポケモン化石博物館」に合わせたもので、株式会社ポケモンが制作し、市に寄贈した。市はマンホールの絵柄や設置場所をウェブサイトでPRし、誘客を期待している。
ジャパンアンダーグラウンドの足立さんは「自治体を象徴したマンホールデザインが各地にある。これほどマンホールのデザインに取り組んでいるのは日本だけではないか」と話す。(戸村登)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル